★ワイン王国　№144　4ッ星

テイスティングコメント

熟した桃、赤肉のメロン、リンゴ、香ばしいブリオッシュ、キャラメルナッツ、ほのかなヌガーのアロマが広がります。口当たりは滑らかで、クリーミーなテクスチャーと熟した果実の風味が広がります。2024年ヴィンテージは豊作で、その恵みが素晴らしい味わいへと反映されています。

相性の良い料理

カルボナーラ、クリームシチュー、キッシュ、海老の天ぷら、スモークチキンのサラダ、ひよこ豆とかぼちゃの煮込み、タルト

栽培・醸造方法

２箇所の自社畑のぶどうから造られています。ブライトウォーター・ヴィンヤードは海岸から15kmの所にあり、南側はリッチモンド山脈によって守られています。土壌は岩や玉石が混ざりあい、農機へは非常に負担がかかりますが、ネルソンの豊かな太陽の日差しの熱を保ち、ブドウを成熟させるには不可欠です。畑は水分と栄養分のレベルが低く、石が多いのですが、これにより植物の活力を抑え収量を低く抑えることが出来ます。ラビット・アイランド・ヴィンヤードは、川沿いの広い平地にあり、土壌は砂利混じりの砂壌土で砂の多い水はけの良い土壌です。1800年代初頭にヨーロッパ人が入植する以前はマオリ族のクマラ（サツマイモ）畑があったところです。マオリ族はクマラの栽培に適した土壌を作るため、細かい砂利と砂を運び撒きました。雑木を燃やして灰と木炭を作り、土壌の肥沃度を高め、特徴的な表土を作りました。現在の肥沃度は当時より落ちましたが、土壌は砂質で水はけが良く、地下水位も比較的高いため、十分な地下水が保たれています。

注意深く行われるキャノピー・マネージメントとぶどうの房の周囲の葉の除去は、日当たりと風通しを良くして病害を防ぎ、ぶどうを十分に熟させます。収穫後ぶどうはすぐにセラーへ運ばれ、除梗、圧搾します。果汁は一旦不純物を沈殿させた後、アロマを残すために低温でゆっくり発酵。一次発酵が終わると、７０％はフレンチオークの樽で、３０％はステンレスタンクで数か月熟成。マロラクティック発酵はブレンド後に８０％を行いました。