生産者詳細

一世紀にわたりフリウリ・グラーヴェのテロワールを表現し続ける生産者 1921年にイグナチオ・アントヌッティ氏によって創立されて以来家族経営のスタイルを貫いており、現在はイグナチオの孫娘アドリアンナとその夫リノを中心に、夫妻の3人の子供達 – 長男ニコラと次男リカルド、長女のカテリーナの家族全員がワイナリーの経営に関わっています。ワイナリーはウーディネから車で15分程の所にあるコッロレード・ディ・プラート地区にあり、畑はフリウリ・グラーヴェ地区の中央部に3ヶ所、約50haを所有しています。北側のバルベアーノにある約25haの畑は小石や砂利の土壌で、白ぶどうのみが植えられています。南側のクラウィアーノにある約15haの畑は粘土質土壌で、黒ぶどうの栽培に適した場所です。メドゥーナ、チェッリーナ、タリアメントという3つの川に囲まれ、数千年に亘り激しい水の流れによって山から運ばれてきた白亜質のカルシウムや炭酸マグネシウムなどのミネラルが谷の川床に堆積したフリウリ・グラーヴェの広大な平野は、ぶどうの生育に理想的な小石交じりの痩せた土壌です。北側にそびえる2、000m以上のアルプス山脈は畑を冷たい北風から守り、南側約120kmにあるアドリア海からは穏やかな気候がもたらされます。彼らのワインはフリウリのテロワールを明確に表現しており、一家の名を冠した「アントヌッティ」ラインのクオリティの高さは、ぶどうの選果に細心の注意が払われている事を如実に物語ります。自社畑で栽培されたバラエティに富む土着品種と国際品種のぶどうは全てステンレスタンクで醸造。白ワインはフレッシュでエレガントな味わいに仕上げられる一方、赤ワインはオークの大樽(500Lのトノー)で熟成させる事により、ぶどう本来の個性と豊かなボディを兼ね備えます。いずれのワインにも共通するバランスのとれた味わいは、人々を十分に楽しませてくれます。彼らは現在も粛々と自らの仕事に取り組み、クラシックなフリウリのスタイルを持った、コストパフォーマンスに優れたワインを造り続けます。家族5人のチームは、この家族経営のワイナリーをフリウリのワイン生産者の頂点に押し上げるという、野心的なプロジェクトに挑んでいます。