生産者詳細

ラクリマという希少な土着品種の魅力を余すことなく表現し、高く評価されている造り手 ヴィカーリはマルケ州アンコーナの西、丘の上に広がる歴史ある町、モロ・ダルバにある家族経営の小さなワイナリーです。ヴィカーリ家は18世紀よりこの町に拠を構える歴史ある一族で、19世紀からぶどう栽培とワイン醸造を始めました。現在、当主のナッツァレーノと2人の子供、ヴィコとヴァレンティナによって経営されています。、 近年、彼らは設備を一新するのに合わせて、樽の使用をやめてワインのスタイルを大幅に変えるという大胆な取組みに挑戦し、成功を収めました。彼らの新しいスタイルは、完熟した果実とステンレスタンクでの発酵・熟成によって生み出させる力強く、豊かなアロマを感じさせるものです。  、 標高180m前後の砂交じりの粘土質の畑で栽培されているぶどうはヴェルディッキオ種とラクリマ種が中心で、厳格な剪定によって収量を低く抑え、また個々のワインの特徴を最大限に引き出すために収穫したぶどうの陰干しや低温発酵など様々な技術が駆使されます。こうした過程を経て生まれるヴィカーリのワインは、いずれも他にはない特徴的なアロマと風味を兼ね備えています。特に彼らがラクリマから造るワインは、ぶどうの特徴と魅力を余すことなく表現していると高く評価されています。 、 ガンベロ・ロッソではドゥエ・ビッキエリを多数獲得し、高い評価を得ています。また2013年のヴィニタリーでは、出展者の中で州ごとに最も優れた出展者に贈られる「プレミオ・カングランデ」を受賞しています。彼らの敷地には、古い井戸の遺構が遺されています。かつてその井戸は豊かな水をたたえ、モロ・ダルバの人々の生活に欠かせないものでした。この井戸に敬意を表して、彼らのワインの名前にはすべて「ポッツオ・ブオノ(イタリア語で「良い井戸」)」の言葉が添えられ、トレードマークもこの井戸を模したものとなっています。